2013年10月8日火曜日

ウルヴァリン:SAMURAI

★★★★☆

「X-MEN」シリーズの人気キャラクターでヒュー・ジャックマンが演じるウルヴァリンを主人公とした「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」(2009)に続くシリーズ第2弾。カナダで隠遁生活を送っていたウルヴァリンは、ある因縁で結ばれた大物実業家・矢志田に請われて日本を訪れる。しかし、重病を患っていた矢志田はほどなくして死去。ウルヴァリンは矢志田の孫娘マリコと恋に落ちるが、何者かの陰謀により不死身の治癒能力を失うというかつてない状況に追い込まれる。日本が主な舞台となり、本格的な日本ロケも敢行された。マリコ役のTAO、ウルヴァリンを日本へと導くユキオ役の福島リラ、矢志田の息子シンゲンを演じる真田広之ら、日本人キャストも多数出演。監督は「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」「ナイト&デイ」のジェームズ・マンゴールド。(http://eiga.com/movie/77469/より)

そこそこのスケールで繰り広げられる、破天荒なストーリーはいい感じに誤解された日本像を交えながら最後まで訳分からん感じで終わる。正直最高だった。

惚れっぽすぎて足元をすくわれまくっている我らがウルヴァリンが、性懲りもなく一目惚れした女を守るために奮闘…といえば聞こえはいいが、上のビジュアルを観れば分かる通り、ヒーローというよりはいかついストーカーである。

前半に繰り広げられるYAKUZAとの戦闘シーンも、ウルヴァリンから治癒能力が奪われた後なので一般人とも多少苦戦していて、少しハラハラさせられる。
しかし水辺の多い神社(秋葉原が近いから神田明神?)でチャンバラするんだから、もっとなぎ倒されたYAKUZAを観ずに突き落としていたら受けが良かったのにーと思った。

しかしヒロインとウルヴァリンがアキバの街中をYAKUZAに追われて逃げるシーンはかなりシュール。
喪服の美人とハリウッドスターが銃で撃たれながら逃走する……日本の警察がここまで役立たずだとは情けない。
そのまま上野までダッシュして新幹線に乗り込むヒロインことマリコは、「安全な場所を知っているからもうあなたに守られなくても大丈夫」というのにお構いなしに新幹線に乗り込むストーカー(というか電車賃はどうした?!)。

その後展開される新幹線の屋上での戦闘も、前記事のマン・オブ・スティールのそれに比べるとスケールは100分の1未満だが、迫りくる電線を気にしながら戦う、妙に細かいところに気が行き届いた戦闘は爆笑必至。

序盤に真田広之がやっているハイパー剣道(そうとしか言いようがない)に始まり、その後もいたるところに細かいギャグが挟まれているが、ウィル・ユン・リーの絶望的な日本語と、福島リラの壊滅的な英語のバトル(※二人が劇中でからむことはない)もある意味見ものだ。庵野監督の演技力に感動するほど、世に出しちゃいかんレベルだ。

そして忘れちゃいかんのが次なる作品への布石!
当然あの二人が出てきて正直一番興奮した!
これ観るためだけに金払って劇場来たんだから、はじめの2時間あったヘンテコチャンバラ劇はおまけ!
すでに待ちきれないけれども、その前にX-MEN全部復習といきますか。

⇓原作本

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